品があって美しい◆ミュージカル『エリザベート』

『エリザベート』帝国劇場 2008年11月3日-12月25日
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツエ 音楽:シルヴェスター・リーヴァイ 演出・訳詞:小池修一郎 出演:朝海ひかる(Wキャスト:涼風真世)、山口裕一郎(Wキャスト:武田真治)、村井国夫、高嶋政宏、鈴木綜馬(Wキャスト:石川禅)、初風諄(Wキャスト:寿ひずる)、春風ひとみ、 伊東弘美、 浦井健治(Wキャスト:伊礼彼方)ほか

二階の最前列中央で見た。前回は涼風真世だったけれど、今回は朝海ひかるのエリザベート。トートは山口裕一郎。ダブルキャストは武田真治だけど、山口裕一郎が出演しているかぎり、永遠に見ることはなさそう…。

涼風エリザはかなり庶民的な感じだったけれど、朝海エリザは品があって美しい。こちらのほうが一路真輝エリザに近い。歌声はちょっと低めだけど好き。男役が抜けて、公演を重ねてゆけばどんどん変わってゆくのではないかと思った。

エリザベートの夫、フランツ・ヨーゼフは鈴木綜馬。久しぶりに綜馬さんを見た。やっぱりいいなぁ。綜馬さんは山口トートとのラストの掛け合いが絶品。これだけでも見に来た甲斐があった。エリザベートとのデュエットも素敵。…眠くなってしまうほど…。

「エリザベート」は2000年頃の初演から演出がところどころ変わっていて、今はオープニングで棺桶から登場して、ラストで棺桶に戻ってゆく。初演から数年間は、この演出はなくて、ラストでトートと手を繋いで舞台奥に消えてゆくという演出だった。最初の頃の演出のほうがよかったよね、と友人と意見が一致。最後に棺桶に収まるっていうのはなんとなく後味がよくないのだった。

東宝ミュージカル「エリザベート」
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