宝石のネックレス◆『刺繍する少女』小川 洋子

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刺繍する少女 (角川文庫)

  • 小川 洋子(著) 
  • 角川書店
  • ¥ 620 [文庫] 1999-08
  • ISBN:9784043410040 / ASIN:4043410042

小川洋子さんの短編集。いつもながら、美しくて残酷な物語の数々に脱帽。

書かれている内容はグロいのに、文章はきれいで、そのアンバランスさに引き込まれてしまうのだった。写経のように書き写したくなる。

透き通った琥珀に閉じ込められた太古の昔の昆虫たちの遺骸。美しいのだけど、そこには死がある。そんな感覚と似ている。

まったくのファンタジーのような作品もあれば、現実からそう遠くないような作品もあるのだけど、ファンタジーのほうが現実味を帯びていて、リアルな作品のほうが異世界の話のように感じられたり。そういうところが、小川作品の魅力なのだろうな。

短編集は、ひとつひとつの作品がどれも色の違う宝石のようで、それらを繋げたネックレスのように、一冊読み終わるとなんだか贅沢な気分になるのだった。

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