現代の長屋ハウス◆『おひとりハウス』篠原 聡子

薄い、絵本のような造りの写真集。ひとりが集まる共同住宅。ひとりだけど、みんなで住む家。そんな場所を作った人の想いや、住んでいる人たちによってもたらされた変化の軌跡。

以前から、シェアハウスのような、個室と共用部分があって、プライベートは確保されているのだけど、周りの住人との交流もできるような、そんな共同住宅があればいいなーと思っていた。それを実際に作った人がいたということで、興味津々で読んでみた。

実験的な部分も多くて、住人も20代30代の若い人達が多い感じ。自分が住むなら、縁側でお茶を飲むような、もう少し「枯れた」共同生活がいいのだけども、これはこれで参考になる。

個々の部屋と集まる空間があり、住民たちが交流して、自由に植物を置いたり、個展をしたり、鍋パーティーをしたり。学生寮のようなイメージ。若いときだったら楽しそう。こういう住宅がもっとあればいいのに、と切に思う。が、どの年代、どの家族構成でも住みやすいというものを作るのはかなり難しいのだろうな。

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