主治医の先生が変わったら、退院が延びてしまった。よくはなっているのだけど、検査結果がもう少しよくならないとダメなんだそうな。はぁ。母は「居させてもらえるだけ居させてもらいなさい」などと悲しいことを言う。そりゃあ病院の方が安心なんだろうけど、わたしゃ帰りたいよ。
しかし、私、入院はきらいじゃない。病院は結構、居心地がいいのだ。だって、堂々とゴロゴロしていられるんだもん。今は痛みもないし、検査もあまりない。かなり元気なのだけど、あまり動き回るといけない時期だそうなので、ほぼ一日中ベッドの上に居る。さすがにちょっと身体は鈍るが、本は読めるし、昼寝はできるし、ご飯は三食きっちりでるし、おまけに看護婦さんが度々やってきて体調管理も万全(病院なんだからあたりまえ)。
普通の人は暇で暇でしかたないらしいのだけど、私は暇なのは全然平気なのだ。もともと、オタク系なのか、一人の時間を過ごすのは好きだし、本当に一日がのんびり過ぎてゆく。看護婦さんが来たりして、適度にしゃべる相手もいるし、入院はそれほど苦にならない。病院のご飯も、薄味がちょうど良くて、おいしく食べている。土日に帰って来た時に家のご飯も食べているから適度に飽きない。
前回(三年前)、手術したときには、痛かったのと、お風呂に入れなかったのが辛かったのだけど、今回は痛くないし、(一日置きだけど)お風呂も入れるからとっても快適。こんなにのんびりしちゃっていいんだろうかというくらい病院ライフを堪能している。
でも、もう4週目に突入してしまうと、いくら快適でも、帰りたくなる。シャバの空気が懐かしい。本屋さんにも行きたいし、おいしいスパゲッティー屋さんにも行きたい。帰宅はOKなのだけど、薬の副作用で感染症にかかりやすくなっているので、人が多いところには行けない。それが悲しい。でもインターネットでお買い物できるので、その欲求はちょっとだけは満たされるから、それで我慢しよう。
次の血液検査の結果が良ければ、退院させてもらえるかも。今は悪化しないように安静に過ごすのだ。