ディズニー風おとぎばなし◆『トリツカレ男』演劇集団キャラメルボックス

『トリツカレ男』演劇集団キャラメルボックス サンシャイン劇場 2007年11月29日-12月25日 原作:いしいしんじ 脚本・演出:成井豊 出演:畑中智行、岡田達也、西川浩幸、大森美紀子、坂口理恵、岡田さつき、菅野良一、岡内美喜子、温井摩耶、三浦剛、筒井俊作、左東広之、渡邊安理、多田直人、小多田直樹、阿部祐介、井上麻美子

キャラメルボックスにしては珍しく出演者が外国名。SFファンタジーものではあったけれど、ほんとうの外国が舞台になっているものは珍しい。とはいえ、今回もファンタジーなので舞台はイタリアとなっているけれど、かなり、架空の国っぽい。時代も現代なのかちょっと前なのかよくわからない。

全体的な印象としてはディズニー映画みたいだなと思った。しゃべれる動物たちも出てくるし、歌や踊りもあるし、色彩もアニメっぽい。

ほんと、いつも思うけれど衣装がかわいい。今回は既製品じゃないものも多そう。手作りかなぁ。ネズミやインコの衣装もかわいいし、イタリアンな人々の衣装、ロシアンな人々の衣装、小物なんかもヨーロピアンでかわいい、かわいい。

夢中になるとそれしか見えなくなっちゃう“トリツカレ男” ジュゼッペの恋のお話。途中で、それはないだろう…って突っ込みたくなったけれど、まぁ、ファンタジーだしね。

ジュゼッペが恋に落ちるペチカには実は遠く離れた故郷に婚約者がいて、その人はもう亡くなってしまっていた。ジュゼッペは亡くなった婚約者になりきって彼女の前に現れる。彼女が婚約者だと思いこんでしまうというのも、それはないだろう…なんだけど、それよりも、恋敵がすでにこの世にいない人だというのができすぎだなぁ。もし、生きている相手だったら結末はどうなったんだろう。それでもペチカはジュゼッペを選ぶかな。それとも遠く離れた婚約者を選ぶのかな。それがとっても気になるのだった。

■演劇集団キャラメルボックス
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■キャラメルボックス2007クリスマスツアー「トリツカレ男」
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