『キャッツ』劇団四季 キャッツシアター
曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー 詞:T.S.エリオット「Old Possum’s Book of Practical Cats」より 日本語台本:浅利慶太 製作・演出:浅利慶太 振付:加藤敬二、山田卓 出演:佐渡寧子、秋夢子、高島田薫、上条奈々、坂田加奈子、西村麗子、久保田彩佳、高倉恵美、王クン、原田真由子、大口朋子、青井緑平、飯田洋輔、西門宇翔、荒川務、岩崎晋也、武藤寛、嶋崎孔明、花沢翼、高城将一、松永隆志、入江航平、赤瀬賢二、川野翔
観たのは三回目かな。最初は大学生の頃。生涯で初めて観た本格ミュージカルだったはず。でもストーリーがさっぱりわからず(ストーリーなんてないということが後でわかった)、そこからミュージカルに目覚めるということもなかった。
二度目は静岡かどこかで数年前。改めて、ストーリーがないミュージカルだなぁと思ったのだった。歌と踊りは楽しいけれど、観た後の充実感はやっぱりストーリーがちゃんとあるもののほうがいいかも。
今回は三度目。一回目はタダのチケットだった。友人に誘われて。二回目も三回目も、自分から積極的に観たいと思ったわけじゃなくて、一緒に行く友人が観たいというから半分はお付き合い的。
でも今回はだいぶ「キャッツ」というものが分かって来たので、ストーリーなんて考えずにその場、その場のダンスや歌を楽しんだ。これが「キャッツ」の楽しみ方だったのか! 三回目にしてやっと分かった。これならまた来てもいいかな。
「キャッツ」って初心者向けのミュージカルだと思われてるけど、実は玄人向けなんじゃないかと思う。だって、隣で観ていた子どもも「話がさっぱりわからないんだけど」って言っていた。やっぱりね。ミュージカルってこんなもんだって思っちゃうよね。こういう子には、「ライオンキング」とかのがいいんじゃないかと思う。
私も最初に「キャッツ」を観たばっかりに、ミュージカルって思ったほど楽しくないってずっと思っていたもの。最初に観るなら、「キャッツ」以外がおすすめなのだ。