「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)
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前作「食い逃げされてもバイトは雇うな」の続編(というか下巻)。引き続き、会計と数字についてのあれこれが豊富な例と共に紹介されている。
私は著者の言う「会計人」の気質があるらしく、紹介されている事例でも、そんなこと前から気付いていたよ…っていうものが多々あった。
なにごとも「費用対効果」「コストパフォーマンス」で考えるのが「会計人」らしい。高い買い物をしても、それを使う年数で割って一年あたりの価格で考えたり、それを買うことによって減らせる労力を考えてお得度を計算してしまう。
百円ショップは便利だけど、ものによってはいい物を長く使った方が得だったり、逆に高いものを買ってしまってもったいなくて使えないよりは、百円のものをがんがん使い倒したほうが得かも、と思ったり。
数学は苦手だけど、数学と会計は別のものらしいから、私も勉強すれば会計士にはなれるかもしれない。
ともかく、本には事例がたくさん載っているので、もちろん私が知らなかった、気付かなかったことも多くてとっても参考になった。…それも会計人だからこそ、かも。普通の人にはどうでもいいことだったりして。
目先の利益に気を取られて将来的な展望に欠けてはならぬのだ。損して得取れってこと。ビジネスはお金(会計)だけじゃないよ、って最後に著者も言っている。大賛成。
食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (光文社新書)
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