自分の力で変わる◆『ガラスのハートの鍛え方』竹内 好美

著者がちょっとした繋がりがある方なので読んでみた。

傷つきやすいガラスのハートのなかに眠るダイヤモンドを発掘する本。弱い自分のなかにもきっと輝いてどんなことにも負けない強いダイヤモンドがあるはず。

著者はカウンセラーなので、順を追って具体的にやるべきことが書かれている。例えば、傷ついた出来事を紙に書いて箱に入れ、それをたまに取り出して読み返す、とかネガティブな思考をポジティブに転換するとか、ひとつひとつ実践していくことで弱い自分を克服してゆく。

傷つきやすいというよりも、ついつい悪い方に考えてしまうとか、「どうせ私なんて」「だって」「でも」が口癖だとか、なんで私ばっかりついてないんだろうとか、そんな思考回路で損をしている人にはお勧め。

読んでいて、ああ、これ、私も自分で思いついて実践していた、っていうのがいくつかあって、自分が理想とする人をイメージしてその人を目指すとか、悪いこともポジティブにとらえるとか、過去でも未来でもなく今を大事にするとか、正直、もうそれ、やってるから、って思うことのほうが多かった。

でもきっと、意識的にそういうことをしていたっていうことはもともとの私の性格の中に弱さが多くて強くなりたいって願望があったんだと思う。そして、単純に、ポジティブに今を生きていたほうが楽だし幸福感があるから、ついついネガティブに考えてしまいそうになると、ダメダメって自分を引きもどす。

やっぱりなぁと思ったのは、母との関係について言及している部分が多かったこと。やはりメンタルな問題には母との関係が大きく影響しているのだ。私の場合は、問題は認識しつつ、それを解消せずに生活することを選んでいる(半分はそうせざるを得ないからなのだけど、自発的に選んでいる部分もある)ので、そうそう、だけどできないのよって悶絶する部分も多かった。うちの場合は母のほうのメンタルの問題も大きい気もするけども。

自分のことというよりは、周りの人たちでどうも生きづらそうな人たちを思い浮かべて、その原因がやはりネガティブ思考だったり過去や未来に生きていたりすることなんだろうなと再認識。そういう人たちへの接し方に変化が出そうだと思った。しかし本人が自分の問題を認識して変わろうと思わなければ変わらない。周りにできることは少ないのである。

こういう本を自分から手に取る人は、その時点で「変わりたい」と思っているのだろうからいいのだけど、他人がこの本を薦めても変われる人は少ない気がする。