稲盛和夫の実学―経営と会計(日経ビジネス人文庫)
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文字が大きくて読みやすい。京セラ創業者の稲盛和夫氏の著書。よく知らなかったのだけど、松下幸之助氏と並んでよく読まれているらしい。読んでみると、なるほど役に立つことがいっぱい。すべて実践するのは難しいかもしれないけれど、経営者としては知っておきたい知識が満載。
当たり前なのだけど、経営と会計は密接に関わり合っていて、なにか商売をするときにはお金の計算は避けては通れないものなのだ。会計が苦手な人が商売をしてもきっとうまくいかないに違いない。私などもそうなのだけど。だからと言って、人任せにするのもいただけない。苦手でもなんでも自分で乗り越えなければ。
逆に言えば、会計に強い人というのは商売人の素質がある。一言で言ってしまえば当たり前のことなのだけど、お花が好きなだけではお花屋さんにはなれない。お店は開けるかもしれないけれど、利益を上げるためには会計の知識が必要。お花があまり好きじゃなくても、ある程度会計の知識があればお花屋さんができるかもしれない。そういうこと。
最近、つくづく思うのだけど、中学とか高校とか、小学校でもいいけれど、もう少し会計とか簿記とか経済とか、教えて欲しかったなぁ。英検よりも簿記の資格のほうがよっぽど生きていくのに役に立つと思う。