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孤母社会 母よ、あなたは悪くない! (講談社プラスアルファ新書)
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ホラー小説みたいなタイトルだけど、育児指南書。孤独な母親が増えているのは、現代の核家族化などの社会構造によってであって、本人のせい(だけ)ではないという。
著者は学習会(塾とはちょっと違うみたい)や自然体験塾などで多くの子どもや親と接した体験から、さまざまな事例を挙げて、孤独な母親の子育ての問題点を指摘している。
最初、男性である著者が孤独な母親の心情を書き連ねるのには無理があるなぁと思って読んでいたのだけど、心情はちょっと違う気がするが、孤独な母親たちが子育てに行き詰まっているということに関しては、正鵠を射ていると思った。
読み進めるうちに、男性側から見た子育て、父親を子育てに参加させるための、男性側から見た母親へのアドバイスなどがあって、なかなか面白かった。父と母では、役割が違う。それぞれに合った役割があるのだ。そして、それぞれをうまく操縦するにはそれなりの理解が必要なのだ。
夫婦で上手に仲良く子育てするためのアドバイスが随所にちりばめられている。かわいい子には旅をさせよ。のびのび大きく育てるためのコツ。
子どものいない私が、この本のアドバイスを活用する日は…来るのだろうか。