星を継ぐもの (創元SF文庫)
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SFの名作ということで、読んでみた。書かれたのは1970年代。人類が月に降り立ち、宇宙への期待が高まっている頃かな。
面白かったのだけど、いかんせん、私にとってはサイエンス色が濃くて、科学とか宇宙船とかの説明にちょっと辟易。好きな人にはたまらないんだろうけれど…。それでなかなか読み進められず、時間がかかってしまった。
物語のなかでは地球人たちは月や木星へ進出していて、宇宙科学が発達している。そこに、月から人類とそっくりな遺体が見つかり騒然となる。遺体は5万年も前のものだった。果たして、そのナゾは…。
サスペンス的な謎解きの要素があって、途中の難しい科学な話はすっとばして読んでも十分楽しい。最後に解かれたナゾにはっとして、感動。フィクションだけど、なんだか夢があっていい。名作たる所以。