勝間さん、努力で幸せになれますか
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かなり前に読んだまま、ここに書くのを忘れてた本。ブログのほうに書いて満足しちゃってた。とりあえずざっと読み返す。
相変わらず噛み合わない会話。しかし香山さんの中の勝間像というのも実際の勝間さんよりも「勝間さんらしい」イメージがあるような気もした。勝間さんってけっこういいかげんなのだけど、カツマーっていうのは「仕事も子育てもできちゃう完璧な女性」像なのだろうな。
そして、今だから思うのだけど、そもそもこの二人のいう「幸せ」の定義が、ひょっとしたら違うのかもしれない。だから噛み合わない。
巨大地震が起こり、原発事故が起こり、原発推進か、脱原発か、という議論があるけれど、電力をたくさん使って経済を活性化させようと、という人たちは原発は必要だというし、もっとエネルギーを使わない生活をして原始に回帰しようという人たちは原発なんて必要ないという。描く未来像がまったく違うから話が平行線になってしまう。
勝間、香山対談も、ちょっとそういうところがあるのかもしれない。
どちらが正しいということは、今の時点では誰もわからないのだけど、自分はどうしたいのか、選択肢としてどちらの考え方もある、ということは大事だと思う。
勝間さんの本を読んで疲れてしまうという人は、それが唯一の道でそうすることが「正しい」のだと思い込んでしまっているところが一番の問題。勝間さんを目指すことは、自己実現のための選択肢の一つではあるけれど、それが絶対ではない。
香山さんはそのことを患者さんたちに伝えたいのだと思う。
だからね、問題は勝間さん本人ではなく、勝間さんを崇拝して目指してしまう「カツマー」と呼ばれる人たち。直接対談しても、そんなに得るものはないのである。勝間さんは勝間さんの道をゆけばよい。
■勝間和代×香山リカ論争はまだまだ続く…のか?(へにょへにょ日記)
http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/diary/201001150000/