かなり話題になっていたので、読んでみた。ほのぼのとしたイラストにじんわり癒されるのだけど、ほのぼのとしたエピソードばかりでもないところがミソ。
普通だったら接点がなさそうな、高齢の大家さんの歩んできた人生とお笑い芸人さんの人生が、大家さんと店子さんとして交錯するところがおもしろい。そしてそれを、ときには面倒だなと感じたり、ときにはかわいらしいなと感じたりする、素直な気持ちがマンガから伝わってくるところが、共感を呼んでいるのだと思う。
第22回手塚治虫文化賞短編賞受賞作。
(電子書籍で読了)