しがみつかない死に方 孤独死時代を豊かに生きるヒント (角川oneテーマ21)
|
精神科医、香山リカさんの「しがみつかない生き方」の続編。理想的な死に方とはどんなものか。考えさせられる内容。
孤独死しないため、というよりも、孤独死した場合に、いかに早く周囲に気付いてもらうか、遺品の整理、葬儀の仕方、遺言の書き方など「死」にあたって準備しておかなければならないものについて詳しく書かれていて、実用的。
孤独死は必ずしも不幸なものではない。それまでにその人らしい「生」を謳歌できたのなら死に際に孤独だったとしてもその人の人生すべてを否定する理由にはならない。この本には、楽しく生きて、悔いのないように死にましょうという前向き(?)なメッセージが込められている。
家族が一緒にいるからといって、幸せとも限らないし、活き活きとその人らしい人生を送れたなら、たとえ最後に孤独だったとしてもいいじゃない、って気になった。ただし、本人の意にそぐわない扱いをされないように、周りにいらぬ迷惑をかけないように、そろそろかな、と思ったら「死んだとき」のための準備も万端にしておくに越したことはないようだ。そうは言っても、死んじゃったらあとはもうどうでもいいような気もするけども。
しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
|