ゆるく、自由に、そして有意義に──ストレスフリー•ツイッター術
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著者はアメリカ在住でご主人はソーシャルメディア・マーケティングとPRの専門家でベストセラー本も出している方なんだそう。ご自身は「ローテク」ということで、いままで読んだTwitter本とはちょっと違う視点から書かれていて面白かった。
Twitterの(技術的な)使い方も多少書かれているけれども、主に、著者がTwitterを使ってみて感じたこと、人間関係の構築の仕方、トラブル回避のコツのようなものについて書かれた本。
特に興味深かったのは、日本人ならではのTwitter感、そしてコミュニケーションにおける男女差、Twitter疲れなどについて書かれた第5章。「ある、ある」と深くうなずくこと多し。
Twitterに限らず、SNSなどのソーシャルメディア全般に言えることだけど、単なる道具(ツール)であって、そこでのコミュニケーションや、そこで起こることについてあまりにも深く入り込みすぎてしまい、日常生活に支障を来したり精神の安寧がはかれないようになってしまうような使い方は好ましくない。
ではそうならないようにするにはどうしたらいいか。この本のタイトルのように、「ゆるく、自由に、そして有意義に」使うのが一番。それができないのだったら、「使わない」という選択肢もあり。
「とっても便利だからみんな使うべきだ」って押しつけるような本が多いけれど、向かないと思ったら使わなくてもいいんじゃない? って思う。
私の友人たちも、Twitterを使っているのはごく一部。使っていない人のほうが圧倒的に多いのだ。たしかに、いままでだったら絶対に知りあえないような人たちとTwitterで知りあってやりとりができるというのは貴重な経験なのだけど、そこだけの関係を過大評価してしまうと、Twitterをやっていない大多数の人たちとのリアルな繋がりが希薄になってしまうのではないかという気もする。どちらもほどほどに、バランス良く使いこなせる人が、「達人」なのかもしれない。