ソーシャルメディア維新 ~フェイスブックが塗り替えるインターネット勢力図~ (マイコミ新書)
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Facebookを使い始めて数ヶ月経つけれど、いまだによくわからない。いや、技術的な使い方はだいたいわかったのだけど、「で、なに?」って感じなのだ。やりとりが手軽で情報収集にもある程度役立ちそうだし、ビジネスでの人脈を広げるにも役には立ちそうだけども、「だから?」って感じ。はまりこむほど面白いかというとそんなことはなくて、正直、悩んでしまっている。だって、Twitterの次に流行るのはFacebookだって言ってる人が多いんだもの。それなら早めに始めて後から来る人たちを待っていようと思うんだけども、実感としては、「これ、ほんとに流行るの?」。
使い方の本は似たり寄ったりなので、もうちょっと根本的に、Facebookとはなんぞや、という本を読みたかった。で、この本を読んだら、なんとなく分かった。分かったけれども、やっぱり、「これ、ほんとに流行るの?」という感じではある。
猫も杓子もみんなが登録したらそりゃぁ便利だろうけれども、まず、そういうことはなさそうだし、早々に登録した人たちも、「よくわからない」と言ってる人がかなり多い。そういう人はあまり積極的に友人を誘ったりもしないだろうし、そこからねずみ算式に増えるという可能性は低い。
Facebookの目指すところは、オープン化なんだそうだ。いや、オープンにされちゃ困るでしょ、と思う。閉鎖空間が心地いいのだから。オープン化しちゃったら、逆に退会する人も出てくるんじゃないかなぁ。mixiも一時期そんな騒動で抜けた人たちもいたし。あれは著作権がからんでいたんだったか。
ともかく、Facebookの登録者が爆発的に増えるという予想には懐疑的なのだけど、この本を読んで、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを取り巻く環境やそれらの目指すモノが(おぼろげながら)分かって勉強になった。
なんかもう、流れが速すぎてついていけてない感じ。一般の、インターネットの世界にはまってない人はもっと訳が分からなくなっているのかも。というか、分からないことにすら気付いていないのかも。すごい、革新的、と声高に叫んでいるのは一部のとんがった人たちで、実は世の中の大半の人たちはそんなことにはお構いなく、ゆるゆるとした日常を営んでいるのかもしれない。人間の営みなんてそんなに急激には変わらないのだ。